発達
お子さんの「発達」は,一人ひとり違いがあって当たり前です.しかし,言葉の遅れや落ち着きのなさ,集団になじめない様子などから、「このままで大丈夫かな?」「発達に問題があるのかも」と感じることもあるでしょう.
当院ではお子さんの発達について気になることを,かかりつけ医としてご相談いただきたいと思っています.お子さんの発達のほころびに早めに気づいて環境や関わり方を整えることで,将来の困りごとを減らせる可能性があります。
発達の気になるお子さんのサインについて
お子さんの発達の相談で多いのは、次のような内容です.
言葉の発達
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なかなか言葉が出ない
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会話が続かない,オウム返しが多い,質問に対して違う答えが返ってくる
行動や注意
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じっとしていられない、順番を待てない
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危ないことを何度注意しても繰り返す
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パニックを起こしやすい
対人関係・こだわり
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他人に興味を示さない、一人遊びが多い
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場面の切り替えが苦手,同じ遊びやルールへのこだわりが強い
運動・感覚
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よく転ぶ、手先が不器用,運動が極端に苦手
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大きな音や服の感触などに過敏
こうした特徴は、発達障害の可能性があることもありますが,そうでないことも多くあります.
「グレーゾーン」と呼ばれる,診断には至らないものの生活上困りごとがあるお子さまも多くいらっしゃいます.
発達に関連する病気や特性
軽度知的障害(mild MR)
- 全体的な発達の遅れ
自閉スペクトラム症(ASD)
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言葉やコミュニケーションの遅れ,対人関係の困難,こだわりや感覚の偏りがある
注意欠如・多動症(ADHD)
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注意が散漫・集中が続かない,衝動的に動いてしまう,落ち着きのなさや不注意が目立つ
学習障害(LD)
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読み書きや計算が極端に苦手,知的な発達に大きな遅れはないが、学習に偏りがある
発達性協調運動障害(DCD)
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動きがぎこちない、運動が極端に苦手,絵を描く、字を書くなど細かい作業が難しい
こうした特性がある場合,早期に適切な支援を行うことで自己肯定感や生活スキルが大きく育ちやすくなります.
発達の評価や支援の方法について
1. 保護者と学校や園の先生からのお話の聞き取り
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成長の過程,気になる行動,家庭や園での様子など
2. 発達検査・スクリーニング
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当院には心理士がいないため,他施設へ言語や認知,社会性などを確認する検査を依頼します
3. 医療的な診断・経過観察
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聞き取りと心理検査の結果を合わせて,診断をつけます
4. 必要に応じた支援機関との連携
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児童発達支援センター、保育所等訪問支援、療育施設など
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保育園・幼稚園・学校との連携支援も行います
