特別外来(神経・アレルギー他)

小児神経外来

お子さんの発達やけいれん、頭痛などご相談ください

小児神経疾患という言葉は聞きなれないかもしれません.お子さんの神経や発達にかかわる病気全てを含み,熱性けいれんやてんかんなどのけいれん性疾患,頭痛,脳性麻痺や発達障害などとてもたくさんの病気があります.
お子さんの神経疾患でご心配なことがありましたら当クリニックへご相談ください.

近年,小児神経分野で最も多い相談は発達障害についてです.発達障害はお子さんの発達の偏りや遅れを認めつつ正しく評価し,お子さんに不利益の出ないように学校や社会に適するよう調節する必要があります.
そのためには時間をかけてお話をうかがい,周囲の方々との面談を繰り返しながらお子さんの現状を把握し,能力を最大限に発揮できるようサポートする必要があります.周囲から正しく理解されること,そのための環境を整えること,そして必要時には投薬を行うことが私たち小児神経科医の役割です.
あいにく当クリニックには心理士がおりません.療育施設も併存しておりません.そのため,私たちが必要と判断した場合には療育施設や医療機関へご紹介させていただくこともございます.

お子さんは熱性けいれん,泣き入りひきつけなど様々なことでけいれんしますが,その多くはお子さんが大きくなるにつれて自然に消失します.そのためこの時期のけいれんには予後の良いものが多いです.ただ,中には何のきっかけもないのに突然けいれんしたり,意識を失ったりするてんかん発作を発症するお子さんもおられます.
てんかんはお子さんの慢性疾患の中では比較的多く100人に1人の割合です.ですがてんかんに対する正しい知識の不足や,イメージの悪さのためか社会的に差別の対象となっているのも事実です.
私たちは身近な地域の小児科医ではありますが,てんかん専門医です.小児期のけいれん性疾患やてんかんをお持ちのお子さんの一番近くの主治医でありたいと思っています.

小児期に発症したてんかんの7割は小児期に治るといわれています.しかし,てんかんの種類や発症時期によっては小児期に治療を終了することができず成人期まで持ち越すことや,難治のため障害を持ってしまうことも事実です.
私たちは小児科かかりつけ医ではありますが,てんかん専門医として患者様の治療を続けさせていただくこととしました.成人期に持ち越した患者様は成人科の先生方へ診療をお願いしたり,併診させていただきながらサポートいたします.
治療が困難なてんかんで高次な検査や集中的な治療が必要と判断した場合には,専門施設へご紹介させていただき各施設との連携をとりつつ治療を行ってまいります.

PAGE TOP